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zoom RSS 亡鬼桜奇譚 (斎藤けん:LaLa)

<<   作成日時 : 2009/02/21 13:29   >>

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【感想】
重いです。だけど深くて、愛に満ちています。
「HUNTER×HUNTER」が少年漫画の枠を超えているように
彼女の作品も少女漫画の枠を少し超えている気がします。

彼女の作品は少女漫画の世界では
ほとんど触れられなかったテーマに真正面から向き合っています。
そして、読者に答えの定まらない問いかけを発し
物語が完結した後も読者の中に問いは消えずに残る、
そんな作品がこの一冊には収められています。

<亡鬼桜奇譚>
好きです!
・・・がしかし、だからこそ、だからこそ、もったいなくて仕方ないです。
けんさんの美学に沿えば
あの終わり方だからこそ美しいのでしょうが・・・
キャラクターが魅力的な分、私はこの作品をもっと見守っていたかったです。

<無限時計>
普段は誰もが考えないようにしている「死」
その時期がいやおうなしにわかってしまう世界が舞台の作品です。
生命が有限であることの恐ろしさ、
時間は永遠に流れていくことの恐ろしさを突きつけられ、
それを受け止めた少女の強さが印象に残る作品です。

<サンドグラスの檻>
緻密に練られたストーリーが見事です。
謎が解けていくとともにメイドの憎しみもとけていく構成が秀逸です。
許しがたい罪に対する憎しみを持った人間の心は
果たして復讐でしか救われないのか、
その答えのひとつがここにあります。

<花のカノン>
どこかで見たような構成の作品ですが、
綺麗にまとまっていてうるっときました。
単行本のラストを飾るにふさわしい、
読後感の良い作品です。

【評価】
☆☆☆☆ 星4(加点0.5)
今まで花とゆめ・LaLa系列で誰もやらなかった作品の作り方に0.5点加点。
「読み切りの評判が良ければその続きを連載で描ける」という編集部方針に逆らうかのような、
続きを描きようがない作品作りには正直痺れますw
「読み切りは読み切りで完結してこそ美しい」という意図があるのではないかと深読みしてしまいます。
そんな感じの少女漫画界の斜め上作品。玄人向けですw


亡鬼桜奇譚 (花とゆめCOMICS)
白泉社
斎藤 けん

ユーザレビュー:
せつな系幻想短編集切 ...

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【斎藤けん作品リンク】
「花の名前」全4巻(斎藤けん:LaLa DX)
「with!!」全4巻 (斎藤けん:ララDX)
「プレゼントは真珠」全4巻(斎藤けん)
「ねじ巻き真野さん」(斎藤けん)
「雪のカノン」(斎藤けん:ララスペシャル・LaLa4月号増刊)(「プレゼントは真珠」1巻に収録されています)

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