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zoom RSS 「バベルの図書館」(つばな)【考察あり】

<<   作成日時 : 2014/02/08 23:46   >>

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【あらすじ】
「ある不思議な能力」を持つ渡瀬くんと、天使の存在を信じる相馬さん。
ある日二人が一言一句まで同じ作文を書いたことから物語が始まった…

【感想】
今までのつばな作品とは一線を画するダークで少し難解な作品。
好みが別れるところだと思いますが、私はあまり好みではありませんでした。
しかし、本作がどんな作品だったのかを考えてみるのがとても面白かったので、
以下に私の解釈をのせてみます。(ネタバレ注意!)

【考察】※ネタバレあり!
この物語を読む上で読者を悩ませるのが、
バッドエンドの第9話(正確には1〜9話)とそれに続くハッピーエンドの第10話の関係だと思います。
9話の世界と10話の世界はどう繋がっているのか?
一体本作はどういう話だったのか?
私は一回読んだだけではさっぱりわからなかったのでじっくり読んで考えることにしました。

まず10話の世界はどういう世界なのでしょうか?
渡瀬くんがタイムリープでもしてやり直した世界でしょうか?
私は相馬さんの「本当の世界」という言葉から10話の世界は9話の世界に対する一種の並行世界(パラレルワールド)なのではないかと考えました。
そしてなぜ10話の世界が上手くいったのかは相馬さんのラスト近くの発言がヒントになりそうです。
「万能だよね!言葉ってさ!別の世界から宇宙の何処へでも行き来できる唯一のものかもしれないよね」
つまり10話の渡瀬くんが子供の頃に並行世界である9話の、高校生になった二人の手紙のやり取りを彼の能力で世界を超えて「読んだ」ことが10話の世界の結末を変化させたのです。
まだ見ぬ相馬さんに興味を持った子供時代の渡瀬くんは、彼女に会うために彼女が天使を見た公園に毎日通います。
そして渡瀬くんが相馬さんの「天使を見た」瞬間に立ち会うことで、相馬さんは「天使を見た」ことが夢だったと常識的な解釈をするに至るわけです。
こうして人格形成の分岐点に干渉された相馬さんはその後まっすぐに成長し、高校で渡瀬くんと再開し、いい関係を築いていったのではないでしょうか。

ただ、解釈に少し悩んだのが卒業式のシーンです。
「あなたは扉ですか?」の言葉から10話のラスト(二人は夏服)が垣間見えるあのシーンにはどんな意味があったのでしょうか?
そして時系列はどうなっているのでしょうか?
これはそのシーンのすぐ後で冬服を着た相馬さんが「去年の夏頃、絵が賞を取ったあたりに夢を見た」と語ることから夢の中の出来事だったと考えられます。
しかしながら、「同時期の別の世界」(どちらも夏服)である9話の世界が相馬さんにも見えたことで超常的な存在である天使が実在したことを示唆しているのではないでしょうか。
つまり相馬さんは「まとまな人間」に成長したけど「天使」はいた、という一種の皮肉なのではないかと思いました。

9話の世界では相馬さんが「天使は存在する」という「正解」に辿り着くけどその人格は歪んでバッドエンドに。
それに対して10話の世界では相馬さんは「天使は夢だった」という「不正解」を選ぶけどまっすぐに成長してハッピーエンドに。
という対比だったら面白いと思いませんか?
…天使の存在のところはさすがに深読みし過ぎかもしれませんがw

これが、つばな先生があとがきで「選ばれなかった物語に手を差し伸べるようなお話し」と語った本作の私なりの解釈です。
解説というほど正しいものだという自信はありませんので、
他に読んだ方の感想も聞いてみたいところです。
…とりあえずググってみようかな…w

【評価】
☆☆☆ 星3(加点0.5)
好みではありませんが、読み解く楽しさがあります。

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